Storyline
東京五輪の射撃10m女子エアライフルの決勝が24日に行われ、大会を通して初めての金メダルを中国の楊倩選手が獲得した。
銀メダルはロシアのアナスタシヤ・ガラシナ選手。銅メダルはスイスのニナ・クリステン選手だった。
大会全競技を通して初めての金メダルを獲得した楊倩選手は、CMGの中央テレビのインタビューに応じ、「とても緊張していて、心臓の鼓動も早くなった。ただ最善を尽くすように頑張るしかなかった。緊張感を抑えて試合に没頭していた。結果には満足している。最初の2ラウンドから全集中となり、何点リードされたか、どのような成績をあげられるかなどは気にせず、ただシュートに集中していた」と述べた。
予選6位で決勝に進んだ中国の楊倩選手は、決勝で251.8点の五輪新記録をマークして優勝し、東京大会第1号の金メダルを獲得した。
勝負を分けたのは、最後の1発。アナスタシヤ・ガラシナ選手が8.9点とミスショット。一方、楊倩選手は9.8点で優勝を決めた。
<楊倩選手>
「すごく緊張していて最後の1発まで我慢するしかなかったが、あまりいい感じではなかった。負けたと思って振り返ったら、みんなの歓声に気づき、優勝だとわかった。非常に興奮していた。優勝できたことは信じられず、興奮でいっぱい。優勝できてとても嬉しい」
楊倩選手の故郷、中国の浙江省寧波市にある村で、家族や地元村民が集まって中継で観戦し、応援に励んでいた。
<コーチの虞利華氏>
「これほどの成績を取ったのは、彼女のたゆまぬ努力のおかげだ。試合では0.1点や0.2点リードされていた。大差ではなかった。だから、選手としてはどちらのほうが優れているというわけではない。試合が終わるまでにチャンスはあると信じていた。この前の試合で何度も最後の1発で大逆転勝利を決めた彼女だから、自信はあった」
<楊倩選手の母親 施安方氏>
「ここまでやったとは思ってもみなかった。娘のこととても誇りに思っている」
孫春蘭中国共産党中央政治局委員・国務院副総理は、党中央と国務院を代表し、東京五輪試合中の中国代表団の初めての金メダル獲得に祝賀メッセージを送った。