怪異は日常の綻びから滲みだしてくる…
怪談最恐戦の頂点を極めた元火葬場職員が語る、
何気ない暮らしの中の些細なずれから湧き出した不可解な現象
表題作「怨念桜」を含む9編の不穏で奇妙な出来事たち!
【収録エピソード】
1.訓練で歩哨壕を掘っているとシャベルの先に何かが当たる音が。その直後…
「怨念桜」
2.友人がポツリと漏らした「ここの駅、飛び降り多いよね」という一言。だがそんな事実はなく…
「駅」
3.家の裏手から聞こえてきた不審な物音。泥棒と思い見回りに出る際に手に取った包丁が…
「包丁」
4.戦国時代の悲しい伝説が残る地。そこを訪れた8人の大学生たちに起こったのは…
「花魁淵」
5.たびたび事故が起こる道で自主的に交通整理をしていた高齢の男性。彼の没後に…
「交通整理」
6.水死者が出るのが分かるという男性。その日に限って予感が外れたと思われたのだが…
「水仏」
7.入居した格安物件で見つけたお札。それを何気なくベースに貼ってライブに出ていたが…
「お札」
8.小学校の行事での肝だめし。道行く先に見えていたのは嚇し役の先生かと思っていたのだが…
「肝試し」
9.多くの呪物とともに暮らす田中さん。彼の家で留守番がてら昼寝をしていると不意に金縛りに…
「田中さん家」