新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、今年も忘年会シーズンが近づいてきました。年末年始に繁忙期を迎えるカラオケ店は、期待と不安を抱えています。
◆「客はコロナ禍前の約9割まで回復」
北九州市門司区のカラオケ店です。日曜日の昼間、10以上ある個室はすべて、学生や家族連れなどの利用客で埋まっていました。新型コロナの感染「第7波」が落ち着いたことで、客足はコロナ禍前の9割ほどまで回復しているそうです。
利用客(小3)「友達と一緒に歌えるところが楽しい」
利用客(中2)「普段あんまり大声で歌ったりできないけど、自分が好きなように歌えるから、そういう所が楽しい」
◆「前倒しの忘年会」問い合わせも
この店では、これから年末にかけてカラオケを団体で利用する予約は入っていないそうですが、併設するボウリング場は企業や学校など大人数での利用が見込まれています。
門司シーサイド倶楽部 田中貴浩店長「年末年始、人出がどうしても多くなりますので、感染状況が悪くなり、最悪、行動制限が出てしてしまう前に前倒しで忘年会をしたいということで、お問い合わせいただくことが増えました」
◆新型コロナ感染対策を徹底
今月に入って、再びじわじわと増加し始めた新型コロナの感染者。客が声を出して歌い飲食する場だけに、店はマイクやテーブルの消毒など感染対策を徹底しています。
門司シーサイド倶楽部 田中貴浩店長「いまの状態だと、それなりにお客様も来ていただけると予想はしていますが、コロナ警戒の警報だとか外出の自粛などが行われたら、2~3年前の状況に戻るから恐いなというのはあります」
◆カラオケ併設の居酒屋では
一方、小倉南区のカラオケ店では、土曜日の夜に4世代10人の家族がパーティーを開いていました。この店は、隣接する居酒屋と提携していて、カラオケを楽しみながら刺身や焼き鳥などの居酒屋メニューを味わうことができます。
利用客「こんな良いことないですよね」「普通やったらカラオケって2次会で行いそうなのを、1次会と2次会が合わさったような感じでお得感感じますね」
利用客は、コロナ禍前と比べて5割から6割程度まで回復していて、店は年末の宴会需要でさらに上向きになればと期待を寄せています。
カラオケジョイパーク 檜山怜店長「12月は例年とまでは行かないと思うが、コロナ前に近づけるような、活気にあふれるようになっていただけたらうれしい」