福岡市の下水処理場で汚泥から取り出したガスを、燃料として活用する発電施設が完成し、26日公開されました。
◆汚泥を分解する際のガスを回収
発電施設が完成したのは、福岡市博多区の御笠川浄化センターです。センターでは、下水処理の過程で出る汚泥を微生物の力で分解する際に発生する「消化ガス」を回収しています。これを民間の発電事業者に燃料として売却し、作られた電力を九州電力に売る仕組みです。
◆2000世帯分の年間電力
県によると、年間で一般家庭2000世帯分の電力量を作れるうえ、二酸化炭素の排出量を2800トン削減できるということです。26日は完成披露式が開かれ、福岡県の生嶋副知事や周辺の市長ら50人が参加しました。県は、ガスの売却で得られる年間約1億円の収益を、御笠川浄化センターの維持管理費に充てる方針です。