「エンジェルドレス」は、死産した赤ちゃんに着せる特別な服のことだ。死産は国内で年に1万5000例ある。それだけ多くの母親や家族が心苦しい瞬間と向き合う。亡くなった赤ちゃんは多くの場合、繊細でもろい。抱き上げることもかなわないまま、気持ちの整理をしなければならない。ドレスは、つらい死産を脇で見てきた助産師たちが発案した。最期に家族のぬくもりを感じてもらいたい、死を受け止める力添えになりたいという思いがこめられている。実際に我が子に着せた母親の家族からの手紙には「とてもかわいい旅立ちのドレスでした」と記されていた―。
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https://rkb.jp/contents/202306/202306136444/