福岡県北九州市で16日、小学5年の男の子が軽乗用車にはねられ、意識不明の重体となっている事故についてです。事故が起きた道路は、近隣住民が以前から危険を感じていた場所で、対策を求める切実な声があがっています。
◆登校中の児童をはねた容疑者を送検
RKB 浅上旺太郎記者
「垣添容疑者を乗せた車両がでてきました。これから身柄が検察に送られます」
過失運転傷害の疑いで17日送検された自称派遣社員の垣添鮎花容疑者。垣添容疑者は16日午前8時前、北九州市八幡西区清納で、歩いて登校していた小学5年の男の子を運転していた軽乗用車ではね、けがをさせた疑いが持たれています。
◆男の子、今も重体
男の子は現在も意識不明の重体で病院で治療を受けています。
◆事故の翌日 現場の道路は
RKB 浅上旺太郎記者
「事故があった時刻と同じ時間の平日の朝です。坂を降りてこようとする車とのぼろうとする車がすれ違う場所となっていて、交通量は多く感じます」
◆近くの人は「危ない道路」
事故が起きた場所は中央線のない道路で、小学校の通学路となっています。警察によりますと、過去5年間に付近で事故は起きていないということですが、近所の人に聞いてみると以前から「危ない道」というイメージがあったといいます。
近くに住む人はー
「上から下りてくる方も急いでいるし、下から行く方も急いでいるので譲り合いとかもあんまりうまくいかない」
「下ってくる車がスピードが出ていることが多いので、確かに危ない道だよなとは思います」
「本当に恐いです、危ない道路」
◆「抜け道」交通量多く
近所の人によると、この道は国道3号の南側を東西に走る「山手通り」のいわば抜け道になっています。道幅は狭いものの特に朝と夕方に交通量が多く、法定速度は30キロに設定されていますが、それ以上に速度が出ていると思われる車も多いということです。
◆「子供が通る道確保して」切実な声も
道路には「歩行者注意」や「速度落せ」といった注意を促す表示が書かれていますが、これ以上事故を起こさないためにも、周辺住民からはガードレールの設置など、さらなる対策を求める声が聞かれました。
「とにかく歩道とかガードレールとかがあって子供たちがちゃんと通れる道がちゃんと確保してくれたら一番嬉しい」
「山みたいな物を何カ所か作ると、皆さんスピードを出さないから安全じゃないかなと思う」
◆道路を管理する北九州市は
道路を管理する北九州市の八幡西区では、「安全のための対策は講じないといけない。
今後、警察と協議してどんな対策を具体的に行うのか決めていく」と話しています。
◆男の子が通う小学校では
男の子が通う小学校では事故が起きた16日、▼歩道をきちんと歩くことや▼横断歩道を渡ることなど、基本的な交通ルールを子供たちに指導。今後しばらくの間は、職員が朝と夕方に通学路を見回るほか、スクールカウンセラーを配置し、子供たちの心のケアに当たる方針です。
オリジナル記事を読む
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/843541