福岡市は「燃えるごみ」として焼却しているプラスチックを、市内全域で分別回収しリサイクルする方針を固めました。2026年度からスタートしたい考えです。
◆現在は「可燃ごみ」として焼却
福岡市では現在、プラスチック製品を「燃えるごみ」に分類し回収しています。家庭から出る「燃えるごみ」の約2割がプラスチックで、年間約6万トンが焼却されているということです。
◆モデル事業を実施し効果を確認
プラスチックごみリサイクルの重要性が高まる中、福岡市は去年5月から今年3月まで
区役所や市民センターなど合わせて9か所でプラスチック製品の回収ボックスを設置したほか、今年6月から8月には、福岡市西区愛宕浜地区(3600世帯)で実際に戸別回収するモデル事業を実施し、実効性などを検証してきました。
◆7割が燃えるごみ「かなり減った」と回答
その結果、市内9か所に設置した回収ボックスには、期間中に約12トンのプラスチックを回収。7割がリサイクル可能でした。また、愛宕浜地区で実施したモデル事業では、約21トンを回収。実施後に行ったアンケート調査では、7割以上が、「モデル事業の期間中、燃えるごみが「かなり減った」と回答したということです。
◆二酸化炭素(CO2)の排出量 3割~5割削減
福岡市によると、二酸化炭素(CO2)の排出量は、焼却した場合と比べ3割~5割削減できることが分かったということです。
◆2026年度~市内全域で分別回収へ
このため福岡市は、プラごみの分別回収を、2026年度から市内全域で実施する方針を固めました。ごみ袋の価格や回収の頻度などについて今後検討します。
◆福岡市のごみ袋の価格
・燃えるごみ・燃えないごみ 1リットルあたり1円
・ペットボトル・ビン 1リットルあたり0.5円
◆今後の流れ(予定)
2023度末までにリサイクル事業の公募を実施
2024年2月 リサイクル事業者決定~施設の整備工事
2024年12月 「ごみ処理基本計画」の一部改定
2025年3月 「廃棄物条例」の改正
2026年度以降に分別回収スタート
オリジナル記事を読む
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/882875