前回は、秋葉山信仰の歴史や信仰について説明しましたが、今回は、全国の中でも特に有名な秋葉信仰を今日にも伝える秋葉寺や秋葉神社を紹介したいと思います。
秋葉(山)信仰と言えば、秋葉三尺坊(天狗)と火伏せ信仰の火祭りですが、全国的には12月16日から17日にかけて行われてますが、中には10日ぐらい早く行う寺社もあります。
江戸時代の全国秋葉寺および秋葉神社の秋葉大権現の勧請元は、圧倒的に1位が可睡斎で2位が秋葉山秋葉寺で3位が円通寺(名古屋)4位が常安寺(愛知県常滑)でした。
現在、旧秋葉講などを含む秋葉山信仰の信者たちの参拝先としても圧倒的(6割以上)に遠州(静岡)の可睡斎で、2位が本宮秋葉神社(13%・静岡)で、3位が秋葉山秋葉寺(9%・静岡)であった(菅原壽清氏調査)
秋葉祭の内容は大般若祈祷を中心に家内安全、火災消除、諸難消滅などの祈願が中心だが、そのすべては寺院(秋葉寺系)で行われてるいます。