その他の山岳信仰、今回は、三瓶山(さんべさん)・金峰山(みたけやま)・大滝山(おおたきさん)・横倉山(よこくらやま)を紹介したいと思います。
三瓶山は、出雲大社の南で、島根県太田(おおだ)市の南東に位置し、承平元年(931)、霊椿山(れいちんざん)円城寺(野城)が開山され(931〜945年)、 開基は、朝満上人(天台宗)と言われ、円城寺は三瓶山信仰の中心となりました。
金峰山は、徳山市(現・周防市)向道湖(こうどうこ)の北に並ぶのが金峰山(789m)で、一岳の山頂には「おたきさん」と呼ばれる巨石が鎮座し、神亀(じんき)年間(8世紀初頭)に吉野蔵王権現を勧請したことに始まると言われてます。
大滝山の大滝寺は、大滝寺は奈良時代に行基が開いたとされる歴史ある寺院で、空海も二度に渡って来山修行し、大滝権現の尊像も彫刻たと伝えられています。
横倉山の信仰の中心は妙福寺(真言宗智山派)だったが、同寺のある越知町には、平家の落ち武者に守られて安徳天皇が落ち伸びてきたという伝承があります。