Episode32「悠久のフェジテ 日溜りの優しき別れ -Selbstaendigkeit-」
山岳の辺境ビエラ。
ならば差し当たって、鳥篭ですか?
ええ。古く錆付き、しかも中には一羽の鳥すら居ない、気品を損なうだけの害悪。
時代に取り残され骨董にも成らず、ならばそろそろ潔く棄てては如何かと。
寛容なる支配者は逃げた鳥を追わず、空に飛ぶ姿を見守るものだと。
人使い荒過ぎ。
着いて来れないなら切り落とすまでよ。
結果を出せない人間など私には必要無いの。
私には必要無いって…。あんたは神様か?
まさか。結果至上主義という名の絶望よ。
何でだよ…。
あんた、何だって其処まで自分を追い詰めるんだ…?
罪なのよ。総ては罪への赦しの為に。
”償い”ではないわ。”赦し”よ。
物言わぬ人への気持ちを込めて、それを行い、それを償いと思う事で、自らに依って自らを赦す。
やっぱり、貴方は若い。
悲しみを”悲しみ”と思える気持ちが在る。幸福歓喜との相対で認知する感情が在る。
死ぬまで悟らない方が幸せなのよ。この世界は悲しみしか生み出さない。
空も、大地も、人も、すべて。
彼、子供の扱い上手なのね。まるで御父さんみたい。
君の進む道に、光在れ。
強く生きるのだぞ。
依って女王の名の下に、彼を正式に解任します。
若し彼が何処かで生存していても、最早任務に縛られな自由の身。
望むままに、求められるままに、自分自身の人生を送りなさい。
案ずる事は在りません。貴方は立派に任務を全うしたのですから。セラブルの数少ない感動イベント。そして次回より始まる”地獄”。
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