米・大統領選挙の投票日が2週間後に迫った。民主党のヒラリー・クリントン候補の優勢が報じられるが、なぜか依然としてトランプの勝利を予想する人が後を絶たない。
実際、データを見る限りクリントンの優勢は揺るがない。クリントンは大統領選の行方を決するといわれる、いわゆるスウィング・ステートの多くで有利に選挙戦を進め、支持率でも常にリードしている。
クリントン陣営の潤沢な選挙資金は既に6億ドルを超え、メディアからも圧倒的な支持を得ている。高い人気を誇る現職のオバマ大統領夫妻も、熱心にクリントン支持を訴えている。しかも、依然として米国民の間で人気が高い夫のビル・クリントン元大統領も、妻の応援演説に全国を駆け回っている。
かと思うと、対立候補のトランプは失言や暴言が相次いだかと思えば、過去の差別的な猥褻発言のテープまで飛び出し、その後も、性的関係を強要されたと名乗り出る女性が後を絶たないなど、普通であれば大統領候補はおろか、公共の場に姿を見せることが難しくなっても不思議はないほど、あまりにも低次元の失点のオンパレードが続いているように見える。
ところが、トランプの支持率は予想されたほどは下がらず、依然として40%台を維持している。支持率が下がらないばかりか、投票日を目前に控えて、クリントンとトランプの差はむしろ縮まってきていることを示す世論調査もある。
なぜクリントンの支持は一向に上がらないのか。そして、なぜトランプの支持はこうも衰えないのか。
「華氏911」や「シッコ」で知られる映画監督のマイケル・ムーアは民主党の支持者として知られ、今回もクリントン支持を表明しているが、そのムーアがここに来て、トランプの勝利を予想したことが話題を呼んでいる。
トランプ支持が衰えない理由とクリントン支持が伸びない理由を、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
その他、「PPAP」のピコ太郎人気が海外で爆発している理由、Facebookの広告掲載基準への疑問など。
(本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。)