"理論的推理小説"レインボー・クラブにチョコレートが送られてきた。
宛名はユーステス卿だ。
しかし彼はチョコレートなんて下世話なものを送ってきたことに腹を立てた。それでたまたま居合わせた男にチョコレートをくれてやった。
男は妻と一緒にチョコレートを食べた。しかし、チョコレートには毒が入っていた。
誰がユーステス卿を毒殺しようとしたのだろうか?
警察は犯人を見つけ出すことができず、事件は迷宮入りしかけていた。
すると、犯罪研究会が現れた。しかも、メンバーは全員が頭脳明晰な著名人たちだ。
犯罪学をこよなく愛する会員たちは独自に調査を行い、推理合戦をすることになった。
事件を解決するのは誰だ?
毒入りチョコレート事件のシリーズ
series/328749今までに作ったもの
mylist/73029299sm40582108 予告編
sm40582382 第一話 書簡用紙と三角関係
sm40582518 第二話 ニトロベンゼンと十二の条件
sm40582664 第三話 賭けとウェブスター印刷
sm40582742 第四話 フェローズホテル。それから事件解決。
sm40582896 第五話(最終話) 多重解決。それからサウサンプトン通りの街灯に照らされて。
<編集後記2>
この小説を読んでみて思ったのが、推理もののゲームに近いところがあるなということでした。特に、弾丸のように論破するゲームとか、裁判を逆転するゲームとか。大抵の推理小説のように、推理する時点で探偵の頭の中ですべてが解決しているのではなく、推理しながら、まだわからない真相に少しずつ近づいていくというスタイル。それで、そういったスタイルに寄せた動画にしようと考えました。そこで、原作ではどこかの部屋で話し合っていたのですが一人で長々と話しているだけだと非常に退屈になりそうなので、劇場に舞台を移し、一人ずつステージに上がって来るという形式にすることで、推理の発表者 VS 他の会員たち、という推理勝負の構図を強調してみました。さらに左右のスペースが寂しいので、劇場らしくバックダンサーを配置してみました。彼らは推理の発表者にお金で雇われているという設定です。背景が変わるのも、音楽が流れるのも、お金を払って演出家を雇っているという裏設定があります。それから、原作では最初から顔も名前も公開されていたのですが、全員一斉に出てくると視聴者が混乱しそうな気がしたので、シルエットで隠し、一人ずつ正体が判明するという得体の知れなさを醸し出した演出にしてみました。