"前回までのあらすじ"会長の推理は完璧だったはずだ。彼は事件解決の栄誉を受けるはずだった。
しかし、心理分析の名手、ミス・ダマーズが立ちはだかる。
どうやら彼女には彼の推理を覆す用意があるらしい。
犯罪研究会でもっとも頭が切れる彼女が繰り出す推理とは、果たして…。
毒入りチョコレート事件のシリーズ
series/328749今までに作ったもの
mylist/73029299sm40582108 予告編
sm40582382 第一話 書簡用紙と三角関係
sm40582518 第二話 ニトロベンゼンと十二の条件
sm40582664 第三話 賭けとウェブスター印刷
sm40582742 第四話 フェローズホテル。それから事件解決。
sm40582896 第五話(最終話) 多重解決。それからサウサンプトン通りの街灯に照らされて。
<編集後記5>
この小説は、最初は「黒後家蜘蛛の会」という小説に似ていると思って手に取りました。探偵が6、7人出てきて、各々が推理する。目の前で事件が起こるのではなく、すでに起こった事件についてレストランなどの部屋に集まって議論する。(本動画では劇場ですが。)それらの共通点が目について、同じような話が展開されるのだろうと思ってブックオフで購入したのが去年の夏です。しかし、ふたを開けてみるとずいぶん様相が違うと感じました。「黒後家」では協力しあって事件を解決しようとしているのに対して、「毒入りチョコレート事件」では完全に勝負をしていました。捜査情報の共有も推理の発表時まで無し。ゲームに例えると、協力プレイで敵を倒すタイプと、対戦形式タイプという違いを感じました。加えて、「黒後家」では殺人が起きないことが多いのに対して、「毒入り」は殺人事件なので、登場人物が事件を楽しんでいる様子を見ていても、不謹慎度がずいぶん高い気がします。ただ、よく考えると、「黒後家」の会合は本来の目的が単に夕食会なのにたいして、「毒入り」は犯罪学の議論をするための集まりなので、テンションが違うのも当然かもしれないと思いました。各々設定に合わせた良い雰囲気が出ていていいんだと思います。ところで、ゆっくり文庫ではないのですが、本動画はゆっくり動画投稿者『よもぎ餡』様のよもぎ餡ミステリーシリーズ(
sm27848319)に影響を受けています。推理方法の違う二人の探偵による、推理対決の形式をとっているのが、本動画と共通しているところだと思います。古典の動画化ではなく、オリジナルですが、大変面白いのでお勧めだと思います。