"前回までのあらすじ"冗談の代償は高くついた。ブラッドレーの肉体は絞首台に消えたのだ。
彼は一夜を留置所で明かすことになった。
だが、これを好機ととらえる者もいた。
会長だ。
与えられた猶予は二十四時間。それまでになんとしても推理を閃かなくてはならない。
マジレ夫人から重大な情報を手に入れた彼は、サウサンプトン通りを駆け抜け、一つの答えにたどり着いた。
毒入りチョコレート事件のシリーズ
series/328749今までに作ったもの
mylist/73029299sm40582108 予告編
sm40582382 第一話 書簡用紙と三角関係
sm40582518 第二話 ニトロベンゼンと十二の条件
sm40582664 第三話 賭けとウェブスター印刷
sm40582742 第四話 フェローズホテル。それから事件解決。
sm40582896 第五話(最終話) 多重解決。それからサウサンプトン通りの街灯に照らされて。
<編集後記4>
第二話で何の説明もなくスマホが出てきましたが、あれは話をテンポよく進めるためです。スマホは話を手短にわかりやすく進める手段として、物語の進行上、非常に便利だと認識しました。昔、手塚治虫の「火の鳥」という漫画を読んでいた時、古墳時代なのに唐突に黒電話が出てきて、連絡事項を伝えていました。そのことを思い出して、「そうだ、物語はリアリティを求めなくてもいいんだ。物語の中の理屈でリアルならそれでいいんだ。」と考えました。よく考えると、本格推理小説みたいな事件も現実ではまず起こりませんが、なぜか現実よりも現実感を持って迫ってきます。ところで、オープニングですが、毎回ほぼ同じ映像だから飛ばす方もおられると思いますが、毎回登場人物のシルエットが外れていく演出があります。加えて、3話からはオープニングにも少し変化があります。よかったら確認してみてください。それから、また話が変わりますが、PowerPointはすごいですね。画像やイラスト素材の加工に大変便利で、お金払ってでも導入する価値があります。グループ化を覚えるだけでもできることが色々増えます。あと、フレミング夫人(ありす)のサングラスが外れているのは、一話で砕け散った時に壊れたので、修理に出しているという裏設定があります。それから、原作のブラッドレーは逮捕されてはいません。しかし、殺人こそ素晴らしい道楽うんぬんという話は原作でも過去に友達に語った話として出てきました。冗談を言ったつもりで破滅する人も結構いるので、それをコミカルに表現してみました。