モーツァルトの最高傑作の一つといわれる大ミサ曲・ハ短調 K427の8曲目、「イエス・クリステ」(イエス・キリスト)と、9曲目「クム・サンクト・スピリトゥ」(聖霊と共に)です。イエス・クリステは短くて、通常は次のクム・サンクト・スピリトゥと連続して演奏されます。2曲とも、SATBの合唱です。これで、何曲かに分けられていたグローリアが完結します。
久しぶりにたくさんの楽器が鳴り、楽譜は1ページ1段で表され、ブライトコップの楽譜では2曲で23ページを占めています。演奏時間はこれまでで最長の6分40秒。しかし終始合唱団が声を限りに歌っていますので、器楽演奏のみを楽しめるシーンがありません。これでブライトコップの楽譜の全130ページのうち83ページまで来ましたので、折り返し地点を過ぎたことを実感できます。
実はこの大ミサ曲の中で、本当の意味で完成しているのはここまでです。次のクレド中の2曲は本当に未完成で、後年の研究家によって補筆されたものが演奏されます。それに続くサンクトゥスとベネディクトゥスは完成とされていますが、それまで丁寧に付けられていた通奏低音の数字が欠落しています。レクイエムは作曲中に本人が絶命してしまったので未完成は致し方ありませんが、それよりずっと若い時期に作曲されたこの大ミサ曲がなぜ未完成に終わったのかは、古来謎とされています。
この大ミサ曲は、モーツァルトがコンスタンツェとの結婚を認めさせるために書いたといわれていますが、のちにコンスタンツェは悪妻だったことが分かり、制作意欲を失ってしまったのではないかと勝手に想像しています。
1/13「キリエ」→
sm394755292/13「グローリア」→
sm399046553/13「ラウダムス・テ」→
sm399613104/13「グラティアス」→
sm400488165/13「ドミネ」→
sm401580446/13「クイ・トリス」→
sm406615487/13「クオニアム」→
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